私たちが訪問に行く患者さんの年齢は様々です。
家族構成も様々です。
なかには40代で、お子さんのいる方もいます。
普段通りに生活できていたのに、徐々に病状が進行してくると、 今までの生活が立ち行かなくなり、 患者さんやご家族の生活状況は大きく変わります。
患者さん本人は、 在宅で新たな医療機器の導入や新たな治療が必要になることの受容 ができたとしても、お子さんの生活のことを気にされ、 医療機器導入に向けた入院を後まわしにするケースがあります。
入院期間が2週間程度の予定となるため、 お子さんのことが気がかりで入院することを拒んでしまいます。
それは、
仕方のないことだと思います…。
患者さんもひとりの親ですから…。
お子さんのために一日でも長く一緒にいたい。 できる限りそばにいてやりたい。 だから入院しなければならないことは患者さんも理解しています。
しかし、「はい、わかりました。」とは、 すぐに返答できない気持ちもわかります。
私たちは、入院に向けて患者さんだけではなく、 お子さんにとっても最善の方法を模索します。
患者さんやご家族を支えている地域サービスの担当者たちとも連携 を取りながら、 患者さんが安心して入院に向かえるよう対応していきます。
また院内では、主治医を中心に多職種同士で情報共有し、 入院に備えます。
今回のような入院のケースだけではなく、病状が進行し、 身体機能が低下していくなかで、患者さん本人が、 納得のいく選択ができるように。
私たちは、ときに向き合い、ともに考えます。