皆様、つつがなく新年を迎えられました事と存じます。新年のお喜びを申し上げます。
日々の忙しさにまぎれて移ろい行く中で、年を改め区切りとなす。
襟をただして自分のこと、家族のこと、そして世の中を想う。
新鮮な気持ちで明日への一歩を踏み出す。改めて、暦を作った人の知恵はすばらしいと思います。
そんな、元旦を迎えて箱根病院の希望ある年を考えてみます。
箱根病院神経筋・難病医療センターの設立
昨年4月に箱根病院は神経筋疾患と神経難病を主な診療範囲とする「箱根病院神経筋・難病医療センター」となり、患者さんの診断・治療・療養に病院の力を集結してきました。その分野でのブランドを確立すべく、今年も一層の努力を重ねたいと思います。
一方で、外来での診療科やサービスはこれまでと同様の機能を保ち、
地元の皆様にご利用いただき愛され続ける事も箱根病院にとって大切な事と思っております。
念願である新病棟の建設は、整地された現場で基礎工事が進んで来ました。
本年中に新たなランドマークとして、風祭の地にふさわしい姿を目の当たりに出来ると思います。
昭和11年竣工で病院のシンボルでもある旧本部棟とともに箱根病院を代表する建物になると信じております。
また、遅れておりました院内保育所も開設の運びとなります。
子育て支援の充実という時代の要求に、わずかでも答えることが出来ると思っています。
次世代医療への貢献に向けて
人材の育成は、特色ある医療を提供する箱根病院の将来に欠かせません。
イブニング・セミナー、箱根塾、宮川呼吸ケア教室、ひろこの部屋、
箱根で学ぶ難病看護シリーズなどの教育や職場を元気にするための支援は、
今年も継続して開催されるとともに一層充実します。
また、神経筋電気診断、筋ジストロフィー、BMIなどに関する多くの共同研究は、
次世代医療への貢献として継続されます。
いのち輝く、癒しの病院を目指して
これらの最終目的は、高度で専門的で、気品と気遣いのある診療と患者支援にあります。
「思いやりの心で医療に貢献する」という理念、「いのち輝く、癒しの病院」というコンセプトに基づき、
患者さんとご家族に高度で良質の医療を提供するとともに充実した療養生活を支えるため、病院は今年も努力を続けます。
職員の皆さん、共に歩みを進めましょう。
そして、箱根病院を応援して下さる総ての皆様、どうか今年もご支援をよろしくお願い申し上げます。