今年は小田原でも桜が例年になく早く開きました。箱根病院近くを流れる早川沿いの河津桜は一挙に葉桜となり、ゆっくり楽しむ間もありませんでした。小田原城の桜も満開の風情です。風の強い日も多く、ソメイヨシノの花が風に舞うというより飛ばされる感じです。まさに「花に嵐のたとえもあるぞ、…………。」です。そして、何人かの職員が箱根病院を去る事になりました。この2年間の箱根病院の変化をともに歩んだ方たちです。ある人は昇任し、ある人は家庭の事情で職位を退きます。自宅近くに戻る方も、自宅から離れた勤務先へ単身赴任せざるを得ない方もいます。今は転勤したくない、やり残した事もあるし箱根病院の変化を自分の目で見たいと言ってくれた人もいます。これまでの貢献に感謝すると共に、新しい活躍の場での幸せを祈りたいと思います。
ところで、「花に嵐……….。」は「さよならだけが人生だ。」で終わります。中国の漢詩「歓酒」を作家井伏鱒二が訳したものですね。人生に別れはつきものです。別れは、次の出会いに繋がります。これ迄の箱根病院に、どのような新しい味が加わるでしょうか。それもまた、楽しみです。