平成27年の年頭に想う

2015年01月04日
1501_greeding 皆様、あけましておめでとうございます。
それぞれに意義ある元旦をお迎えになられた事とお喜び申し上げます。 おびただしい情報が行き交う現代に生きる我々は、毎日のように新たなニュースや情報にさらされ、否応なく慌ただしい日常に巻き込まれてしまいがちです。そこで、年頭にあたり改めて心静かにこれから始まる1年やその先の将来を考えてみる事も必要かもしれません。

 

 

病院に関わる全ての命が輝く一年に

箱根病院では、昨年4月に開棟した3つの病棟がようやく落ち着きつつあります。医師、看護師、介助員、事務職員だけでなく新病棟のスタートと運営に対する職員一人一人の努力に頭のさがる思いです。お陰で新病棟は、患者さんやご家族から全般的に良いご評価をいただいています。この新しい大きな器を中心に、病院のコンセプトのごとく、病院に関係する総ての「命が輝く」1年になってほしいと願っています。

 

 

新たな機器の導入で専門施設として更なるレベルアップを

今年、箱根病院では放射線機器の更新が行われます。長年なじんだ機器に感謝をしつつ、MRI、CT、そしてX線TVの総てを最新の機器に入れ替える事業です。それにより、神経筋・難病医療の専門病院として更なるレベルアップを図りたいと思います。特に、MRIは現在最も強力で多機能な3T-MRIを導入します。院内のみならず、小田原を中心とした神奈川県西部の病院や診療所との連携も深め、広くお役に立つことを願っています。また、診療のみならず新たな臨床研究にも繋がる事を期待しています。

 

 

難病の部分施行と全面施行がいよいよ

本年1月1日から、「難病の患者に対する医療等に関する法律」(難病法)が部分施行され、今夏には全面施行となります。この法制化が患者さんにとって良いものであるように、出来る限り良質な神経難病医療を提供する努力を継続したいと思っております。それは、早期の診断、的確な情報提供、治療の考案、呼吸や嚥下のリハビリテーション、地域での療養支援、レスパイトを含めた短期入院(入所)、緩和ケア等の提供と専門情報発信です。

 

 

地域の在宅療養支援を一層力強いものに

既に、箱根病院では療養介護事業として医療と福祉の補完を実施しています。神経難病を含めた慢性疾患の医療がどのような展開を見せるのかを注視しつつ、今後は「地域包括ケアシステム」との整合性を考え、医療と介護の連携と共に地域の皆様のご援助も賜りつつ、これまで当院で実施して来た神経難病の在宅療養支援を一層力強いものにしたいと思います。

 

箱根病院は今年も引き続き成長します。平成27年の年頭に当たり、皆様からの旧年に勝るご支援をお願い申し上げます。

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