箱根病院に舞い込んだ新しい風は、季節を巡りながら着実に影響を与えています。
自分の経験値を生かした提案や職場での動きを始めた職員もいます。
病棟に配属された新卒看護師たちは、それぞれの個性を出しながら、それぞれのペースで職場に馴染んでいます。
この数年、箱根病院には若い職員が増えました。彼らは、目を見張らせるような優しさと軽やかなフットワークで、与えられた役割を果たし、自らの思索を加えて命を輝かせています。
そして、それを見守り育てる先輩職員の努力と忍耐は、病院を支える気概であり、敬意を抱かざるを得ません。
暑い夏を迎えて、「箱根病院ホームカミングデイ」に心踊り心地よい疲労感を感じたのち、夜風が涼しくなる頃には、すべてが一つに融合して着実に前に進む箱根病院が出来上がるはずです。今年も実りの秋を迎えると思います。
沖縄での第70回国立病院総合医学会に、当院からの演題登録がこれまでになく多く提出されました。
開催地の魅力もあるかもしれませんが、病院内での臨床研究の活発化を示していると思っています。
職員は、沢山の論文を書く覚悟が必要です。
「風立ちぬ、今は秋」で始まる歌詞の最後は、「夏から秋への不思議な旅です」と纒められています。
夏の間に経験する様々な出来事で人は変身の秋を迎えるのでしょう。