新病棟は工事が進みます。公共工事、震災復興、東京オリンピックなど建設関連の社会情勢に影響されながら、なんとか進みます。完成までの後半です。建物が見えて、だんだんと実感が出てきます。
10月には、建物の3階部分が完成していきます。建物がどこまでの高さなのか、ようやくわかってきました。
12月ついに屋上まで完成し、周りが完全に覆われました。外装タイルの工事が始まります。これで、総てのフロアーで内部工事を進められるようになりました。年末は12月30日まで職人さんが入りました。
年が明けて1月です。外壁にはタイルがだいぶ貼られて、外観が綺麗になりはじめました。ベランダが見えます。ここは患者さんたちの食堂の位置です。内部も急ピッチで工事が進みます。
2月にはガラス窓も入って、外見は完成に近づきました。珍しい大雪の日、建物は周りの風情にとけ込んでいます。建物の中では、一部の部屋の壁塗りも終わり始めました。2月5日に内部見学の第1陣も行われました。ヘルメット姿で、見学です。
3月になるとかなり出来てきたことが実感されました。病棟のアクセントは、箱根伝統の寄木細工をモチーフにしました。3日には職員への新病棟説明会も実施されました。何時になったら入れるかワクワクします。建物の引き渡しは3月31日、年度末ギリギリでの完成です。
4月、細部の手直しはありますが、各部屋の調度も揃い始めました。カンファレンスルームの椅子は、箱根病院カラーのグリーンです。スタッフステーションの色調はピンクで、電子カルテ端末をベッドサイドへ持ち運ぶシステムです。ここで働くのも、もうすぐです。
新病棟工事が始まってから2年が経ちました。その間、色々な事が起って工事が遅くなったり、関わってくれた職員が異動で箱根病院を離れたり、照る日、曇る日、雪の日、風の日がありました。企画のはじめから、設計、工事、内装選定、デザイン、沢山の方々の努力と熱意があって、ようやく命輝く、癒しの病院の大きな器が出来ました。これから、この器に職員全員で魂を入れます。