THE SCENE 01:流れる音楽にほっと一息。頭を切り替える

 

日々の生活は一つひとつのシーンの積み重ねです。 「人のやさしさを感じるシーン」「植物に癒されるシーン」「何かに挑戦するシーン」・・・。 素敵なシーンに溢れている日常こそ、理想の病院の姿だと思っています。 箱根病院で日々生まれる「いのち輝く、癒しの病院」らしいシーンをご紹介します。

※これは季刊誌「HAKONE HOSPITAL HAKONE HOSPITAL QUARTERLY MAGAZINE」に掲載された内容です。

 

THE SCENE01:音楽がつくる時間のメリハリと癒しのひととき

scene01

気持ちの良いひとときを演出してくれる音楽。

「音楽は即座の魔力を秘めておりそれだけで、動揺する気持ちを和らげ、悩む心を静めてくれる」ウィリアム・コングリーブ(英国劇作家)の言葉にもあるように、音楽は気持ちを切り替えたり、悲しみを和らげてくれたり、豊かな生活づくりには切っても切り離せない存在。

 

最近、箱根病院では朝と夕方、面会終了の時間に、ボサノバやディズニー・ミュージック等の美しい音色が病棟に流れます。病院で毎日を過ごす患者さんや、長時間働く職員に向けて、少しでも癒しのひとときを届けたいという思いから「病棟に音楽を流すプロジェクト」をスタッフ自ら企画し導入した取り組みです。導入後、患者さんから曲のリクエストをもらったり、「時間にメリハリがついていい」という感想を頂く等、評判は上々です。

病棟に音楽を流すといっても、様々な人たちが生活する病院という場。

企画が軌道にのるまでには沢山の壁があったようです。仕掛け人の一人であるPT(理学療法士)の加藤先生にお話を伺いました。

 

病棟に音楽を流すにあたりどんなことに苦労しましたか?

 

「この企画当初、そもそも病棟の館内放送では音楽を流すこと自体が難しかったことです。緊急用の館内放送はあるものの、病棟ごとで特定の時間に音楽を流す設備が整ってなかった。ラジカセを館内放送用のマイクに近づけて流そう、なんていうアイディアもありました。ちょうど新病棟が出来るタイミングでもあったので、業者の方に相談しながらなんとか実現することができました。」

 

 

実際に音楽を流してみてどうでしたか?

 

「喜んでいただける方も多かったのですが、全ての方に喜んでいただけたわけではありません。音楽も人それぞれに好みがありますし、特に音のボリュームなんかも気になる人がいたり。箱根病院は生活の場でもありますので、テレビを見たり、人と話したり、寝ていたりと人によって何をしているかは様々。アンケートを取りながら、病棟ごとに音量を変え、曲を変え、何度も改善を重ねて今の形になっています。」

 

箱根病院で過ごす人たちの声を丁寧に汲み取り、啓蒙活動なども積極的に行いながらようやく多くの方々に楽しんでいただけるようになったそうです。 箱根病院に来た時にはぜひ、音楽を楽しんでみてください。

最新の記事

箱根病院ホームページ
箱根病院 看護師採用サイト