こんにちは 薬剤師 青木です。
今回は、注射の混注業務について紹介します。
混注とは注射薬を混合、調整することをいいます。例えば、基本となる輸液に利尿剤を加える、といった作業です。箱根病院では高カロリー輸液などの中心静脈から投与される注射薬に関して『薬剤師』が『無菌的』に混注を行っています。
さて、狭い薬剤科のいったいどこでそんなことをしているのかといいますと・・・・・
管理棟1階の外来に面した薬剤科ではなく
管理棟2階にある手術室・中央材料室の扉の先に製剤室2( 無菌調整室 )があります。
製剤室2( 無菌調整室 )の中にはクリーンベンチが設置されています。クリーンベンチを使うことでホコリや微生物のない環境で作業することができます。研究室などでも使われている装置です。
さらに作業を行う薬剤師はガウン、キャップ、マスク、手袋をして混注を行っています。こんな感じです。
高カロリー輸液は栄養がたくさん含まれているので、細菌にとっても繁殖しやすい環境であると言えます。
そのためより無菌的な環境で操作をする必要があります。
薬剤科で混注を行うことで少しでも安心・安全の医療に貢献できればと思いながら今日も注射を混ぜています。