箱根病院ステートメント

2013年01月04日

statement

 

「いのち輝く、癒しのホテル」

 

これが、箱根病院が目指す理想の病院です。
箱根病院は患者さんの個性が輝き、いきいきと、生きることができる。そこにいるだけで心安らぎ、癒される、いわば「病院であることを忘れるホテル」のような病院を目指していきたいと考えています。

 

病院なのにホテル?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
一般的に、病院は心の安らぎの対極、つまり緊張や恐怖を感じる場所です。
であるからこそ、患者さん・職員に、「どれだけ自然な安らぎを感じて頂くか」が、病院の質を測る一つの目安となると考えています。

一流のホテルは、そこにいるだけで心が安らぎ、豊かな気持ちになっていきます。
これは、きれいな外観やシャンデリア、内装といったホテルの「施設」も、もちろんですが、そこにはホテルに込められた思想を体現する、心のこもった・心温まる「サービス」と、そこでいきいきと働く「職員」があります。

医療活動こそ、患者さんへの心温かい「サービス」の提供、病院と感じさせない、心癒される「施設」、そして、そこでいきいきと働く「職員」の存在が大切です。「病院であることを忘れる」ホテルのような病院を目指していくこと、これが私たち箱根病院の目指す理想です。
 
具体的に、どういった病院になるのか、その理想を「サービス」「施設」「職員」という3つの軸で紹介します。

 

 

 

箱根病院が理想とする「サービス」

まずは、「サービス」についてお話します。
箱根病院の考えるサービスは「究極のホスピタリティ」の提供である、と私たちは考えています。
 
「究極のホスピタリティ」とはどういったものか。
私たちは、究極のホスピタリティとは、「その人のよさを引き出すこと」であると考えています。
 
本当に思いやりのある質の高いおもてなしができたときに、相手のよさ、内面の輝きが表に出てくる。相手への思いやりの表現が苦手な人も、ここへ来ると表現力が豊かになる。少し疲れて気持ちがあらだった人も、帰るときには素直になっている。
 
これこそが「究極のホスピタリティ」なのではないかと考えています。
 
箱根病院では、この「究極のホスピタリティ」を実現するために、「高い医療技術サービス」と「心温かいサービス」を、箱根病院職員一丸となって提供していきます。
 
「高い医療技術サービス」これは、私達医療に携わる人間としてのベースとなる部分です。私たちは患者さんに満足していただくために、常に高いレベルを目指していきます。高度な医療技術を持った医療者の言葉だからこそ、患者さんから信頼をしていただけます。そのために、技術力を追求していく姿勢、患者さんの笑顔のために学び続けていきます。
 
「心温かいサービス」、それは患者さんに愛情を持って接すること、患者さんが、本来求めているものを洞察し、今、自分が何をすべきか、何をして差し上げられるかを判断し、行動に移すこと。
 
患者さんだけではありません。職員同士も同じです。
診療科は診療科、看護課は看護課、薬剤科は薬剤科というような職種の壁を超えて、「看護師は看護師の仕事」を、「事務職員は事務の仕事」をするのではなく、それぞれ自分の役割を果たした上で、部署の境界線を超えて互いに協力しあい、全員が同じ「箱根病院の仕事」をすることです。

 

「エンジェルパス」という言葉をご存知ですか。もともとは小野伸二というサッカー選手のすばらしいパスを称した言葉です。受け手のことを考えた優しいパス、これを「エンジェルパス」と言われているそうです。相手のことを思いやる優しさに満ちた行動がなければよい医療は実現しません。職員同士の心温かいコミュニケーションがあるからこそ、患者さんへ心温かいサービスを提供することができると考えています。

 

職員一人ひとりが「高い医療技術サービス」と「心温かいサービス」を提供することで、“究極のホスピタリティ“ある医療サービスを、箱根病院 職員一丸となって実現していきたいと考えています。

 

 

 

箱根病院が理想とする「施設」

次に施設の理想です。箱根病院は患者さんに「自宅のようなくつろぎの空間」を提供し、患者さんの個性が輝き、癒される環境を作り上げることを目指します。

 

もともと箱根病院は傷ついた兵士達が家族と共に療養する傷兵院でした。

この病院は医療を提供する場であると同時に、家族が生活を共にする場でもありました。
患者さんが自分の家にいるように心地の良い、自然体でいることができる場所、それが箱根病院の原点です。箱根病院には「自宅」にいるようなくつろぎがそこにありました。

 

それではどのように「自宅のようなくつろぎ」を提供していくのか。

それは、患者さん、そして職員全員、つまり、箱根病院全体が「家族」となることです。家族がくつろげる病院の空間、文化を共に作っていく、という考え方がとても大切だと考えています。

 

例えば、患者さんの「クリエイティビティ」「創造力」を引き出すためのパソコンルームや絵を描く空間を作ることもそうです。

職員が患者さんのやりたいことをサポートし、誰でもやりたいことに挑戦できるような文化を作ることもそうです。家族が共に暮らすことのできる施設をつくっていくこともそうでしょう。家族が快適に過ごすために、病院を清掃することも「自宅のようなくつろぎ」の空間の実現には大切なことです。家族としてみなが心地よい空間をつくっていくこと、家族が癒され、やりたいことに挑戦できる・実現出来る環境を整えること、箱根病院に関わるすべての人を「家族」と捉え、「自宅のようなくつろぎ」の空間づくりをしていきたいと考えています。

 

 

 

箱根病院が理想とする「職員」

良い「サービス」を提供し、患者さんに幸せになっていただくためには、職員自体の幸せである必要があると考えています。「患者さんに笑顔で接しなさい」、「患者さんに究極のホスピタリティを提供しなさい」といっても、職員同士で、尊敬の念をこめた態度で接することが、できていなければ、決して前向きな気持ちで患者さんと向き合うことはできません。
自分自身が幸せであれば、人も幸せにしてあげたくなるのが自然な気持ちです。

 

ですから、箱根病院で働いている職員が気概をもって働けることが、大切だと考えています。

 

箱根病院は職員に対し、

職員の持てる才能と人間性を最大限に伸ばし、
職員一人ひとりを尊重し、職員同士で垣根がなく、医療技術の向上はもちろん人間としても成長することのできる、生きがいとやりがいのある環境、このような職場環境を育んでいきたいと考えています。

私達箱根病院は、この「いのち輝く、癒しのホテル」「いのち輝く、癒しの病院」の実現に向けて精進してまいりたいと想います。


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