箱根病院での看護の日々をまとめた、「寄木細工の看護」

2013年05月24日

250417_10200577482692146_515721472_n 箱根の伝統工芸品である「箱根寄木細工」
様々な木材から、それぞれが持つ異なった材色や木目を
生かしながら寄せ合わせ、幾何学模様の美となって形作られます。


そんな寄木細工のように、
箱根病院における一つ一つの看護場面を模様として寄せ合わせ、
患者さんと看護師の日々が、物語となって形作られるのが「寄木細工の看護」です。
箱根病院で行われる、看護の一場面一場面をお伝えしていきます。



_JOP5168

難病患者さんが療養を目的とする病院です。

箱根病院は神経・筋難病を対象とした療養型の医療施設です。
患者さんは身体の自由がきかずベッドに寝たきりの時間が多くなります。


気管を切開をすれば、その後は人工呼吸器を装着することになります。
食べ物を口から胃まで運ぶ運動である、嚥下(えんげ)が難しくなれば
お腹を切って胃に管を通し、食物や水分、医薬品を運ぶための処置である、胃ろうを増設することになります。



_JOP6150

一般の病院とは異なる看護の日々

そのような患者さんの看護は、
一般的な病院が行う、急性期の看護と比較すると地味な看護と言えます。

受け持ち看護師はいますが日常生活の援助を時間内に終わらせることを考えると、
排泄の援助、体位変換、入浴介助などは、どうしても機能別看護*1にならざるを得ないところがあります。



_JOP5368 そんな看護の日々の連続の中、
私たち看護師は自分たちが行っている看護に意味を見出せなくなることもあります。


そのような日常の生活援助に少しでも意味を見出すことができるように、
この綴りを書くことを思い立ちました。


看護スタッフが日々行っている、
埋もれるような看護の関わりを文章として書き起こしました。

時間のある時にその場面を覗いてみてください。
そして、箱根病院で行っている看護を感じ取って頂ければ、幸いです。

平成25年1月
国立病院機構
箱根病院総看護師長
牛島品子 

 

 

 




最新の記事

箱根病院ホームページ
箱根病院 看護師採用サイト