「箱根病院イノベーションチーム(通称HIT)」のメンバーが、どんな事を考えながら日々の仕事に取り組み、
そして、どんな箱根病院の素敵な未来を思い描いているのかを紹介します!
HIT発足の経緯や想いについて詳しく知りたい方は、こちらの記事も御覧ください。
今回は、Uさんのインタビューです。!
理学療法士Uさんについて
2009年、国立病院機構に入職し、箱根病院に配属されてから5年目のUさん。
箱根病院では理学療法士(PT)をしていらっしゃいます。
Uさんは、普段の理学療法士としての仕事に加えて、
厚生労働省の委託事業で研究成果を発表する班会議の場や、
箱根病院の中で、研究発表をしていらっしゃいます。
新卒初年度の発表は、メディカルアロマセラピーの研究でした。
卒業論文の時にも研究していたアロママッサージの研究を土台に、
香りによる、筋ジストロフィー患者さんへの疲れを癒す効果や、
固まった筋肉をほぐす効果について発表をしたそうです。
車椅子の研究
2年目では、Uさんは車椅子の研究をしました。患者さんのために、オーダーメイドで車椅子をつくることが箱根病院ではよくあるそうです。患者さんの生活の一部となる車椅子。セラピスト、ドクター、車椅子メーカーと、様々な関係者が、この患者さんに最適な車椅子はどのようなものか、オーダーメイドで作製をします。
車椅子を選ぶ時、大きく異なってくるのが「電動」か「手動」か。電動車椅子の方がリスクが高く、操作を間違えるとに突っ込んで行ったりぶつかったりしてしまい、バックをするためにも、後ろを振り返ることのできる患者さんでなくては、といった制限があります。車いすの作成時にどちらの車いすを選ぶのか、また電動車いすへの移行を考えたとき、 どの患者さんは安全に使用することができ、どの患者さんはそうではないのか。その判断基準を、Uさんは研究しました。今回の研究では「認知・知能機能」「車いす走行時間」この2つが、その基準として重要だとわかったそうです。
箱根病院ならではのリハビリを模索する
箱根病院は、難病を取り扱う病院のため、
患者さんを完治させて、帰宅させるということができません。
一般的なリハビリの目的は、事故や病気などによって生じた障害から回復させたり、
基本的な動作を再獲得し日常の生活を送れるようにすることです。
事実として、身体機能は徐々に低下していくという難病と向き合う中で、
この病院の、この患者さんならではのリハビリは
どのようなものになればよいのか。
Uさんは、箱根病院ならではのリハビリを模索し、働いていらっしゃいます。
以上、Uさんのインタビューを、お送り致しました!
引き続き、HITメンバーのインタビュー記事を掲載していきますので、
楽しみにしていてくださいね。