「患者さんみんなが、より良い病院生活を過ごせるように」

「箱根病院イノベーションチーム(通称HIT)」のメンバーが、どんな事を考えながら日々の仕事に取り組み、
そして、どんな箱根病院の素敵な未来を思い描いているのかを紹介します!

HIT発足の経緯や想いについて詳しく知りたい方は、こちらの記事も御覧ください。 ip_va


今回は、Yさんのインタビューです。!

ある患者さんからの手紙

箱根病院で看護師として6年目のYさん。現在は脳神経内科の患者さんの多い病棟で仕事をしていらっしゃいます。もともと、筋ジストロフィーの看護に携わりたいという想いを持って箱根病院に来られたYさん。最初の4年は筋ジストロフィーの患者さんの多い七病棟に勤め、その後は1年間の整形外科、そして現在の脳神経内科と異動して来られました。


異動の後、元居た病棟の患者さんから、手紙を貰いました。それも、ひとつひとつ文字をゆっくりタイプして打たなければ手紙が書けない患者さんからです。ひとりの看護師でありながら患者さんから

「私にとって必要不可欠な存在だった。Yさんが居なくなってしまっては、どうして良いかわからない。けれど、異動はあなたのステップアップにとって大切なことだと思うから、喜んで送り出します。」
というような内容の手紙を貰ったことが、Yさんの一つの支えになっています。

写真はイメージです。

写真はイメージです。

療養をやりたい

Yさんは

「看護には二つあります。それは、ドクターの診断を助ける、「診療の補助」と、「療養上の世話」です。そして私は特に、療養上の世話をしたいと想っています。この病院では、その療養上の世話が看護の大部分を占めていると思う」
と言います。

療養上の世話とは、患者さんの日々の生活をよりよいものにすることです。箱根病院では、難病を取り扱うため完治は難しく、患者さんはずっと病院に居るため、「看護の役割、看護師のできることは、この病院では大きい」と言います。
QOL(クオリティオブライフ)や精神的な部分を含めて、ちょっとでもいいな、楽しいなと
そう想って入院生活を送ってもらえる病院にしたいのだと。

何が本当に、患者さんのためなのか

箱根病院にはいって、「ぎょっとした」こともあったそうです。
例えば、入院期間の長い病棟では、患者さんに排泄をして頂く時間が決まっています。決められた時間に排泄するということが、もしかすると、病院の都合で管理しているかのように、事情を良く知らない方が見ると、感じるかもしれませんが、

「入院期間が長いと、その時間にできる習慣がつきます。集団での長期入院生活において決められた時間に決められた事をする日課を作ってあげることは患者にとっても良いことなのではと思うようになった」
とYさんは言います。


写真はイメージです。

箱根病院外観風景


色んな要望がある中で・・・

箱根病院では、すぐにナースコールを押す方も居れば、手足の筋肉の衰えから、ナースコールを呼びたくても中々押し辛い方、また、押す力があっても、申し訳ないなと訴えを我慢してしまう方も居ます。

そんな中で、訴えがある方だけの要望に優先して応えることは、かえって平等な看護が出来なくなってしまいます。訴えがある人だけではなく、訴えが無い人、訴えることができない人まで含めて
平等に、限りあるリソースで、患者さんみんなが、より良い病院生活を過ごせるようにと、
Yさんは仕事をしていらっしゃいます。



以上、Yさんのインタビューを、お送り致しました!




引き続き、HITメンバーのインタビュー記事を掲載していきますので、
楽しみにしていてくださいね。



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